コンセントからパチッと火花が出た!よくあるトラブルと対処方法
2020年2月3日更新
いつも通り、毎日使っている電化製品のプラグをコンセントに差し込んだら、パチッと火花が出て驚いた経験はありませんか。
小さな火花だから「大丈夫」とこのようなトラブルを放っておくと、最悪の場合大きな火花に発展して火災が発生することもあります。
そこで今回は、コンセントに火花が起きるトラブルの原因とその対処方法についてご紹介していきます。
コンセントから火花が出るよくある3つの原因
コンセントからなぜ火花が出るトラブルが起きるのでしょうか?
よくあるいくつかの原因をみていきましょう。
よくある原因1. 電源が入っている状態でプラグを差したから
電化製品の電源が入っている状態で、プラグを差したり抜いた経験はありませんか?
電源が入っている=通電されているという状態です。そのような状態でコンセントに差し込むと、放電が起こって火花が発生することがあります。
よくあるのはドライヤーでのトラブルです。ここ最近のドライヤーの電力は大きい製品も多く、中には1,200wを超えるものもあります。ドライヤーを使い終わった後にスイッチをonにしたままコンセントから抜き、次に使用するときに電源が入っている状態でコンセントに差し込んでしまうと、大きな電流が一気に流れてコンセントから火花が出る恐れがあるのです。
よくある原因2. 「たこ足配線」のやりすぎ
コンセントの差込口が複数ついている電源タップや、延長コードを利用して、ひとつのコンセントにたくさんのプラグを差している状態を、「たこ足配線」と呼ばれています。
「たこ足配線」を使用すると、一か所のコンセントに大量の電流が一気に流れます。
じつは、1つのコンセントで使用できる電流の容量は決まっています。
容量以上の電流が流れてしまうと、コンセント部分に火花が散る恐れがあります。
それだけではなく、漏電の恐れや、発熱して発火するトラブルが起きる可能性もあります。
よくある原因3. ほこりや髪の毛がコンセントに付着している
毎日掃除をしていても、家の中を歩くだけでも自然とほこりは飛びます。
実は差込口からほこりが少しずつ入り込んできているのです。
試しに、家の中のコンセントをよく観察してみましょう。
壁際にあるコンセントや、床に置いてあるものなど、ほこりやちりがたくさん付着していませんか?
コンセントに繋がっている電化製品は、静電気が起こりやすく、ほこりや髪の毛がつきやすいです。このほこりや髪の毛がコンセントとコードの間に溜まって、空気中の湿気や水分を吸収し、火花が起きることがあります。
そのまま使用していると火花による放電が繰り返されることになり、最悪の場合、火花がホコリやゴミに移って火災が発生するトラブルを引き起こしてしまいます。
その恐ろしい現象を「トラッキング現象」といいます。「トラッキング現象」は火災による死亡事故にも繋がりかねない非常に危険なケースといえます。
火花が出るトラブルを防ぐ3つの対処法
「トラッキング現象」による火災トラブルを防ぐためにも、コンセントから火花がでるトラブルが発生したら、早めに対処をしましょう。
対処法1. コンセントやプラグ部分を掃除する
最悪のトラブルである「トラッキング現象」を避けるには、コンセントやプラグを掃除することが大切です。
まずプラグをコンセントから外して、プラグについているほこりやごみを、乾いた布や掃除機で取り除きます。
ここでみなさんが思うことは、「プラグは掃除の仕方は言われなくてもわかるけど、コンセントの掃除はどうするの?」とコンセントの掃除方法は分からないかもしれません。
そんなときには、エアダスターを使って、噴射してほこりを取り除きましょう。エアダスターを使用することで、隙間の小さいコンセントも簡単に掃除ができます。
対処法2. 電源を切った状態でプラグを差す
電化製品の電源は、必ず切った状態でプラグをコンセントに差し込みましょう。
急に大きな電流が流れるのを防ぐだけではく、電化製品の故障を予防することもできます。
対処法3. 「たこ足配線」をしない
できるだけ「たこ足配線」はしないようにしましょう。
漏電や発火のトラブルを防ぐためにも、1か所のコンセントあたり1500w以内で使用するようにしましょう。
コンセントが焦げてしまうトラブルが起きたら
コンセントから火花が出て黒く焦げてしまうトラブルが起きたら、そのまま放置したり自分で直そうとするのは絶対にやめましょう。
一度火花が出て焦げたコンセントは、発火しやすい状態にあります。
知識のない人がむやみに直そうとすると、感電や火災につながりやすく大変危険です。
コンセントの修理は専門業者に連絡して修理を依頼しましょう。
まとめ
コンセントからパチッと火花が出るトラブルは、油断をして放置すると非常に危険なトラブルを引き起こしかねないことがお分かりいただけたでしょうか。
しかし、火花が起こる原因を考えて、事前に対処法をとることで、そのほとんどは危険なトラブルを防ぐことができます。
日ごろからコンセントやプラグの状態に気を配って、よく意識するようにしましょう。